いかにして問題を解くか

読んでます。数学者の方が書いているので、中の題材は数学の問題ですが、普通の人でも読めると思います。数学だけじゃなくてより一般的な問題解決に向いています。

まだ読んでる最中ですが、印象に残ったことを箇条書きにしてみました。書いてあることはよく言われていることなのですが、こうして再認識するのは重要ですよね。

  • 問題を理解すること

    • 与えられているもの、前提条件を把握する。そのうえで何を解決したいのかを正確に把握する。
    • 他人に問題解決をしてほしいときは、自分がしっかり理解したうえでそれを伝達すること。
  • 計画を立てる

    • 問題を解決するために何を、どのように遂行するかを考える。
    • 問題を解くことの大部分は問題の理解と計画。計画さえ立てればあとはやるだけ。
  • 問題解決に取り組む

    • 横道にそれやすいので、適宜軌道修正を図ること。具体的には何を解決すべきかを見失わないこと。
      • 今実行していることについて、それが問題解決に重要なものかを検証する。またやっていることをしっかり理解する(よくわからないまま取り組まない)。
    • 行き詰まったら、何を目標としているか再度振り返る。似たような問題を過去に解いたことがないか、それを応用できないか考える
  • 問題解決できたら

    • 再現性はあるか。多角的にみて誤りはないか。
    • 別のアプローチはなかったか。今回のアプローチは他の問題に応用できないか。
    • 与えられたものや前提条件はフルに使ったか。解決したい問題に対してしっかり解答を与えたか。

担当者の作業遂行の注意書き、みたいな感じの印象でしたが、管理する側の目線だと、上記に注意して、チームメンバーのプロジェクト管理できるといいなあと思います。

読み進めて興味深いものがあればまた投稿します。

P.S

そういえば本の冒頭で「今直面している問題について、過去に似たような問題がなければ解くのはなかなか難しい」とありました。大学受験において暗記数学は色々言われていますが、著名な数学者がこのようなことを言っているのは非常に興味深いですね。 ちなみに私は「暗記数学」が意味するところは賛同しますが、いかんせん言葉がよくないので、変な論争が巻き起こっているなあと思いました。